メキシカンなビール モデロ
みなさま、こんばんは。今宵もビール 大好きくま のブログへようこそです。ニューヨーク在住のくまが、旬でおすすめの海外ビールをご紹介。たまにバーやらニューヨークやらのうんちくも垂れます。
このサイトで、あなたのお気に入りのビールを見つかるお手伝いができればくま 嬉しい。
それでは、今宵もいってみましょー。
今夜ご紹介するのはメキシコ代表モデロだぁぁぁ。
くま 評価 7/10
- 製造元:Grupo Modelo S.A. de C.V.
- 生産国:メキシコ
- アルコール度数:4.6%
- スタイル:American adjucant beer
- オフィシャルサイト:https://www.modelousa.com/en-US/product/especial
リッチな味わいのラガー。オレンジと蜂蜜の味にかすかなハーブの香り。バランスの良いさわやかな飲み心地のビール。メキシコの青く暑い空の下で楽しむのにぴったりなビールです。
みなさんは、メキシコと聞いて何を想像されますか?
移民の国?マリアッチ?タコス?情熱の国?メレンゲ?
くまも日本に居た時は、それほど意識したことがなかったメキシコ。
ニューヨークにいるとメキシコ国境に近いこと、メキシコからの移民がたくさんいることで、もっともっと身近な国になります。そうそう、最近では、トランプ大統領が国境に壁を作るといって、政府凍結してニュースになっていますね。
以前、メキシコ人が街がら消えた日(A day without a Mexican)と言う映画にあったように、実際ニュアメリカはメキシコ人なしでは回りません。*邦題はくまが勝手に訳したので別の邦題が付いている可能性有。
くまが以前、一人旅でレンタカーで大陸横断したときのこと。
メキシコとの国境近くテキサス州のエル・パソと言う街に一泊したことがあります
その日に泊まるモーテル(ホテルじゃないよ、貧乏旅行だから!)に着いたのがもう夕方暗くなる頃。その日はニューメキシコ州のカールスバッドと言う街で一日観光してから運転して来たので、すでにちょっとぐったりでした。でも、その時の旅ではエル・パソは通過地点だったので、滞在できるのはその日のみ。体力振り絞って、きれいな夜景が見られると言われるシーニックドライブへと向かいました。
もし、エル・パソに行かれる方が居るなら参考に。ここだよー。
https://www.tripadvisor.com/Attraction_Review-g60768-d6988231-Reviews-Scenic_Drive_Overlook-El_Paso_Texas.html
実はと言うか、くまは正直あんまり運転が上手でないのであーる。アメリカだから運転してるものの、日本では車の運転なんぞもっての他、バイクだけで生きていました。その上、夜は目がよく見えない。視力がどうとか言う問題ではなくて、暗い夜道で道がどのくらいカーブしてるのかがよく見えない。いわゆる鳥目と言うらしいと噂に聞いた。なので、夜は昼に比べて平均運転速度が20マイルくらい遅くなる。
その上、くまは縦列駐車もできない!できるのは進行、停止、後退くらいである。まぁ何はともあれ、せっかくの一人旅、見れるものは全部見たいもんねー、と目的地へとえっちらおっちら向かう。
モーテルから暗ーい山道を走ること15分程。山の高台に高級住宅がちらほら点在して参りました。そして、目的地に到着ー。ちゃんとした駐車場は5-6台のスペースしかなくって、何台も駐車場待ちしてる車が。くまが到着したときに、駐車場ではないけれど、運よく車を停められそうスペースがあったので、そこにムリヤリ車を突っ込む。車降りたら、ものすごい曲がってたけど、これ以上まっすぐにすることもくまの運転技術では不可能なので、そのまま見なかったことにして降りる(くまが運転上手だったら、もう一台は停められたはず。待ってたみんなごめんねー)。
そしてお目当ての夜景へ。
その夜景がもう、口に表せないほどうつくしーーーーい。
きらきら光る夜景のパノラマが、180度どころか240度くらいの圧巻で広がります。
ほえーーーーーっと口を開けて見るしかないくらいの感動。もう3分くらいは口開けたまま動けませんでした。マンハッタンの摩天楼も見たことある。超高層ホテルから東京の景色も見たことある。100万ドルと言われる、香港の夜景も見たことある。どの夜景もすごかった。でも、このエル・パソで見た夜景に比べたら感動の比ではない。
何がすごいって。先ず、240度で広がるパノラマ夜景。
でも、一番すごいのは、その裏にある歴史と現実。
この素晴らしい夜景を見ているくまは安全なアメリカ側にいるわけで。でも、メキシコ側にいるたくさんの人たちは、アメリカに来ることを夢見ながら、手を伸ばせばすぐ届きそうな国境の向こうに居るわけなんだよ。メキシコ側の光はオレンジがかっていて、アメリカの光はもう少し明るい黄金に輝いていた。貧しいメキシコの街が、どうしてあんなに輝いているのか不思議だった。国境のこちら側に居れる幸せ。アメリカと言う国に移住できて、仕事があると言う幸せ。
Scicarioと言う映画を見たことがある方だったら、メキシコがまだ危ない国であると言うことはお分かりいただけるかと思う。下の写真はScicario2だけどScicarioもすごかったよね。ちなみに、この映画かなりメンタルがやられるくらいハードなので注意!
だからこそ、国境向こうのオレンジの光が物悲しく見えて仕方なかった。どれだけの人がアメリカンドリームを夢見てこちら側を見ているのだろう。向こうから見える夜景はどんな風に見えるのだろう。感傷的な余韻に浸りながら、この夜景ポイントを後にした。
きっとこの夜景の美しさは一生忘れないであろう。そして、カップルで溢れ返っていたこの場所に一人で乗り込んでいったことも、哀愁を一層濃くさせることに一役買ったことは言うまでもない。
そして、そのエル・パソの美しくも感傷的な夜景を思い出しながら、くまは今日もモデロを飲むのである。みなさんもモデロを飲んでメキシカンな雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょう?
それでは、今宵もお付き合いいただきありがとうございました。
拝啓 くま